
新作ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも主演として、また主題歌を歌うミュージシャンとして大活躍中の星野源さん。
そんな彼が、本を出しているって知ってました?
今回は、”文筆家”としての星野源を楽しめるおすすめ本を紹介していきたいと思います。
働く男

働きすぎのあなたへ。働かなさすぎのあなたへ。
音楽家、俳優、文筆家とさまざまな顔を持つ星野源が、過剰に働いていた時期の自らの仕事を解説した一冊。
映画連載エッセイ、自作曲解説、手書きコード付き歌詞、出演作の裏側ほか、「ものづくり=仕事」への想いをぶちまける。文庫化にあたり、「働く」ことについて現在の気持ちをつづった書き下ろしのまえがき、芥川賞作家となったピース・又吉直樹との「働く男」同士対談を特別収録。
amazonより引用
働きたくない
そんなフレーズから始まるエッセイ集。
ミュージシャンや俳優として活躍している人からはあまり聞かないフレーズから始まるの意外です。
自分自身働きすぎて?入院して、周りに迷惑をかけてしまった…という経験から、「働き方」について考えたことを書き記しています。
シンガーソングライター、俳優と多才で何でも卒なくこなす源さんの意外な一面が見れる本なだけでなく、
文筆も音も芝居も、別に仕事にしなくても、趣味としていくらでも追求することができます。
でも、お金が発生しない表現はあまり好きではありません。儲けたいとかそういうことではありません。
表現に対し対価が発生し、そのお金でやり取りがある中で、その厳しさの中で、やりたいことを追求していきたい。それが僕のやりたいことです。
『働く男』- 星野源より引用
単純に、働くとはなにか?自分はどういった働き方をしていった方がいいのか、などを考えさせられる本でもあります。
読み終わったあとは、
「どうせ死ぬほど働くなら、好きなことにしてみたほうがいいんじゃない?」
こう問われているような気がしました。
蘇える変態

雑誌GINZAで、2年間に渡った好評連載「銀座鉄道の夜」の書籍化+書き下ろし。
2012年末にくも膜下出血で入院。そして、復活した星野源さんの怒涛の3年間について記されています。。
手術後数ヶ月で復帰したものの、再発。長期の休養を強いられた。
「面白いものが作りたい」と、音楽・俳優・文筆とむさぼるように仕事をしてきた著者。
アルバム制作や撮影現場などの“ものづくり地獄”の舞台裏から、エロ妄想で乗り越えようとした闘病生活、完全復活まで。
怒濤の3年間を綴った、くだらなさと緊張感とエロと哲学、ミックスにもほどがある垣根なしのエッセイ。
amazonより引用
趣味の話から、台湾ライブの話、神木隆之介について思っていることなどなど、どうでもいいようなことも盛り沢山。笑
いっぽうでは、アーティストとしてのあり方や、曲作りのこだわり、JPOPへの思いなど真剣なミュージシャンとしての一面も。
そして…
下ネタも満載。笑
「塩顔男子」「爽やか」といったイメージからは程遠いですw
星野源さんを知っているけど、詳しくは知らない…
って人には特におすすめ。ほんとイメージ崩れますよ。笑
中身の挿絵も入っているのもGood!
そして生活はつづく

雑誌POPEYEで連載されていた対談集。
書籍化にあたって、なるべく編集やカットせず実際の会話に近い雑談がまとめられています。
「雑談の中に本質がある」。音楽家・俳優・文筆家の星野源が雑誌POPEYEで連載していた対談が『星野源/雑談集1』としてついに書籍化! 連載時とは違い大幅に編集を“加えず”、テープに収録された生の会話そのままのグルーヴを追求した大ボリュームのフルバージョン。雑談ってこんなにも楽しい。
amazonより引用
対談の中では、星野源さんの仕事感や音楽性などを垣間見えるだけでなく、”人と会話する星野源”を近くで見ているかのよう。
星野源が醸し出す空気感の中での、大物との対談は必見。
そして、対談相手はこんな感じのメンバー。
- 笑福亭鶴瓶(落語家)
- ケンドーコバヤシ(お笑い芸人)
- 小島秀夫(ゲームデザイナー)
- 宇多丸(ミュージシャン)
- みうらじゅん(漫画家)
- 塚本晋也(映画監督)
- 三木聡(映画監督・演出家)
- 山下和美(漫画家)
- 小野坂昌也(声優)
- 武本康弘(演出家)
- 西川美和(映画監督・脚本家)
- レイザーラモンRG(お笑い芸人)
ジャンルも幅広いものの、どこか星野源らしさを感じる人選だなと感じました。
個人的には、ケンドーコバヤシさん、レイザーラモンRGさんとの対談がおもしろかったですね!
これといったテーマもない”対談”なので、話はどんどんズレていく…
それでも、ふざけているような会話の中からは、星野源さんの飾らない本心を感じる作品でした。
地平線の相談
最後に紹介するのは、細野晴臣さんとの対談連載を書籍化した「地平線の相談」
「相談」とタイトルにあるだけ、お二人がさまざまなテーマについて相談していきます。

007年から『TV Bros.』で連載中の大人気対談「地平線の相談」がついに書籍化。1981年生まれの星野源さんが音楽の師と仰ぐ、1947年生まれの大先輩・細野晴臣さんに、日常のゆる~い困り事から、仕事の心配、最近の心もよう、ダイエット問題、男女関係の深い悩み事まで人生相談。
amazonより引用
細野晴臣さんを知らない方も多いと思いますが、源さんが「音楽の師」と呼ぶほど尊敬している人物。
知らない人でも全然楽しめる対談本だと思いますよ(ぼくも名前以外知りませんでした…)
そんな方と話している源さんはほんとに楽しそう。
全体的に、堅苦しくなくてラジオを聞いているようにサラッと軽い感じで読むことができます。
1つ1つの相談は、たった3ページほど。
それもほとんどが「くだらないこと」。
この本は読んでも「勉強になること」はあまりないかもしれませんが、「あぁ、こんな感じでもいいんだ」と感じさせてくれる本です。
星野源の良さは音楽、俳優だけじゃない!
さて、いかがでしたか?
ミュージシャンとしての星野源。俳優としての星野源は知っている人も多いかもしれません。
ただ、それだけでは表現できない素晴らしさが今回紹介した本の中に詰まっていると思います。
ぜひ手にとって読んでみて下さいね。